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  • 執筆者の写真tsumugi

紡だより Vol.10 身体が答えをくれる

更新日:2018年8月27日



 五月の紡のメニューは豆尽くしです。さやから出した空豆を出汁とミキサーにかけ、葛でとろみをつけた「空豆の葛引き」、箸で割ると薄緑色がきれいな「えんどう豆のコロッケ」、だしの風味と豆の甘味がマッチした「スナップエンドウのお浸し」などなど……。でも、豆のシーズンはあっという間。昨年晩秋に種を蒔いて、約半年かけてやっとのこと畑で育ったのに、収穫時期は短いものでせいぜい1~2週間。時をかけて育まれた甘みを、時期を逸さずに食べる――これぞ旬を味わう贅沢なのだとつくづく思います。  先日、「粗食のすすめ」「変な給食」などの著書がある、管理栄養士の幕内秀夫氏の講演会に出かけました。「丈夫な体を作る子供の食事」をテーマに、「外遊びをしっかりさせて、まずご飯を食べさせることが大事」と話されました。子供の肥満や生活習慣病が増えており、主食、副食共に油脂が多くなりがちなパンやパスタ、ラーメンなどの“カタカナ主食”は“日曜日”だけにした方がいいという話も。子供はパンやパスタが好きですが、お浸しや煮物のおかずは合わない。ソテーやフライなど油を使った副食になりがちです。パンそのものにもバターなど脂分がたっぷり入っているのでいつのまにか過剰摂取になってしまうのでしょう。大人と違って子供は「太るから」とか「栄養が足りないから」とか考えずに、食べたいものを食べてしまいがちだから余計です。  私の朝食もかつてパンでした。十数年前からご飯、味噌汁の生活を始め、朝から自然に米や発酵食品、野菜を摂るように。いつの間にか長年の便秘も解消、太りにくくなった気がします。パンもパスタも好きですが、毎日だと飽きる。我が家の子供たちのおやつは最近までよく、塩おにぎりとお茶でした。ミネラル分の多い自然塩で握ったおにぎりは、夏場でも体を疲れさせません。チョコレートや飴、ジュースは喜ぶけど体に良くない。 「“たまの贅沢”よ」と洗脳したら、頂き物を大事に食べています(苦笑)。  高温多湿な地でも育ちやすい稲は長年、日本人の主食として重宝されてきました。その地に合った食材を、旬を楽しみながら味わう喜びと大切さを再認識していけば、おのずと体が答えを出してくれるのではないでしょうか。(2016.6.1)

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