top of page
  • 執筆者の写真tsumugi

Vol.23 新しい雑巾

更新日:2021年2月4日

古くなって肌触りもガサガサのタオル、皆さんはどうされていますか??



久しぶりにホームページを開くと、2019年の日付で書きかけの文章が……。

当時の記憶を思い出しながら、忘備録代わりに記させてください。


幼稚園や小学校の学期はじめに、必ずと言っていいほど「持ってくるもの」リストに入っているのが、「雑巾2枚」。我が家は娘が二人いるので、その時期には4枚の雑巾が必要になります。「待ってました!」古くてガサガサで、でも捨てられずにいたタオルの出番です。端の方の硬い所は切り落として、ミシンでジグザグ縫い。あとは二つに折りたたんで並縫い、最後にバッテンをいくつか書けば出来上がりです。1枚せいぜい数分程度。私にとって雑巾づくりは、心おきなくタオルを処分……いえ活用できる絶好の機会なのです。


しかしある日の学期始め、当時小学校1、2年生だった長女が浮かない顔で帰宅しました。聴いてみると、先生に「未使用の雑巾を持ってきてください」と言われたとか。当初、白だったとは思えない色に変わっていたタオルを使って作った雑巾が、雑巾として使用中のものだと思われたようなのです。さらに聴くと、クラスメイトのほとんどは真新しい雑巾で、古タオルを使って作ったと思われる代物は、うち以外、1~2枚しかないとのことでした。よりにもよって、この時の雑巾は、長女が初めて自分だけでミシンを使って縫ったものでした。それもあって、長女は余計に悲しく、元々内弁慶な性格も加味して、その場では先生に何も言えなかったようです。


「まずは誤解を解かなくては」と思い、あまりにも粗末なタオルを使って雑巾を使ったことを一応詫びた上で、「使用中の雑巾ではないこと」「長女が自分で作ったものであること」などを連絡帳につらつらと書きました。次の日、担任からその先生に話が伝わり、長女に直接謝られたとのことでした。


恐らく真新しいピカピカの雑巾の中で、うちの雑巾は際立って汚かったことだと思います。それゆえに先生の目に留まったのでしょう。使用中と思われても仕方がなかったかもしれません。


今や1枚100円以下で売られている真新しい雑巾。忙しく作れない親もいるでしょうし、ミシンがない家庭にとっては、重宝する品だと思います。でも、貧乏性の私には、どうしても新しい雑巾を買うことができません。幼稚園の頃には、娘たちが赤ちゃんの時に使っていた布おむつを雑巾にして持たせたこともありました。そうして、彼女たちに自分自身の成長を感じてもらい、物を最後まで大事にすることを伝えたかったから。


そんなこんなの想いをすべて娘たちに伝えた上で、宣言しました。「お母さんは雑巾作るから」。「皆新しいやつなのに~」と言うかと思いきや、意外にも「いいよ」の一言。続けて「真っ直ぐ縫う時は、やらせてね」と言われました。さすがに使用済の雑巾と間違えられそうなタオルはやめつつ、今もリサイクル雑巾を持たせています。


ちなみに写真は、昨年休校中に娘たちと作ったマスクです。




閲覧数:188回

最新記事

すべて表示

Comments


テキストです。ここをクリックして「テキストを編集」を選択して編集してください。

bottom of page