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tsumugi
2018年4月9日読了時間: 2分
紡だよりVol.22 こまめなケアを大切に
無精者の化けの皮を自らはがすようですが、今年は正月早々散々な目に遭いました。「うひぇ~」。元旦の夜、疲れ果てて寝床にいた私の耳に、台所で洗い物をしているはずの夫の、何とも言えない悲鳴が聞こえてきました。どうも只事ではない様子。渋々階段を下りていくと、ぞっとする光景が広がって...
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2018年2月8日読了時間: 2分
紡だよりVol.21 世界で唯一のお雛様
出雲に住んで早18年目、平田に住んでも15年が過ぎますが、今日のような大雪は初めてでした。 深いところは40センチから50センチもあったでしょうか。 車を動かすための除雪で腰が痛くなる有様です。でもそんな時だからこそ、春を感じたいものです。ひな人形にまつわるエピソードです。...
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2018年1月15日読了時間: 2分
紡だより vol.20 記憶に残る食事
1月から2月の始めにかけて紡のメニューに登場するのが、赤貝ご飯と粕汁。大阪育ちの私にとって、アカガイと言えば、寿司ネタの貝のイメージしかなく、初めて食べた時には「炊き込みご飯にするなんて!」と驚いた記憶があります。調理してくれたのは、酒蔵の賄いを作ってくれていた地元のおばち...
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2017年12月19日読了時間: 2分
紡だより vol.19 心が揺さぶられる快感
小学生の頃は夏休みになると、大阪から祖母が一人で暮らす九州まで弟と二人で“疎開”するのが恒例行事でした。3人での朝食を終えて、ふと台所を覗くと、小さなテレビで朝の連続テレビ小説を見ていた祖母がよく涙を流していました。それが不思議でたまりませんでした。物語が完結する映画や2時...
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2017年10月6日読了時間: 2分
紡だよりVol.18 手をかけるということ
季節の変わり目だからでしょうか。なんだか心が、わさわさする日が続いていました。果実は色づき、黄金に輝く稲を抱える田んぼは次々と収穫作業が行われ、本来なら豊かな気持ちになるはずなのに。そしてまるで逃げ込むように、行きつけの園芸店に足を向けました。 ...
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2017年8月17日読了時間: 2分
紡だより Vol.17 ハンカチというエチケット
さすがのケチん坊も降参しました。エアコンは設置してあるものの、お客さんが来られた時専用で、家族のためにはほとんど使っていないという有様。稼働率は夏冬合わせても年間20日未満といったところでしょうか。しかし今夏の暑さは異常でした。 ...
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2017年6月3日読了時間: 2分
紡だより Vol.16 一瞬の旬を逃さずに
「なんて過保護なお嬢様なの!」。さやに入った空豆を初めて見た時、思わず声を上げたことを今でも覚えています。大きなさやをむけば、白い真綿のようなふかかのベッドが登場。そこに楕円形の薄緑色の赤ちゃんがそぉっと眠っていました。彼女は裸んぼではなく、薄い薄い肌着も着ているのです。頂...
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2017年4月26日読了時間: 2分
紡だより Vol.15 検閲でしょうか。それとも…
雪の下に小さな芽を見つけ、土筆や蕗の薹に心を躍らせていると、あれとあれよという間に筍が生え始め、桜が咲いたかと思えばチューリップがしぼむ。あんなに待ちわびていたのに、来てしまうと、一瞬ごとにくるくると表情を変えて、夏へと走り去ってしまう。最近の春って、そんなイメージ。慌ただ...
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2017年2月13日読了時間: 2分
紡だより Vol.14 アナログな無駄
今からちょうど20年前の春、就職したての私が上司に呼び出される手段は、“ポケベル”でした。音を鳴らされるだけで、会話ができる道具ではないため、こちらから改めて連絡しなければいけません。新米新聞記者だった私は、呼び出されたら公衆電話を探して回るのが常でした。山間部などを移動し...
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2016年9月23日読了時間: 2分
紡だより Vol.13 知らないことに向き合う
ぼーくらはみんな生きている。生きているから歌うんだ。(略)手のひらをたいように 透かしてみれば(略) ミミズだってオケラだってアメンボだって みんなみんな生きているんだ 友達なんだ 童謡「手のひらをたいように」の一節です。先日、幼稚園に通う6歳の長女が“9月のうた”の歌...
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2016年9月7日読了時間: 2分
紡だより Vol.12 今、自由ですか?
初めに変化を感じたのは、畑の胡瓜でした。ひと時は、二、三日収穫し忘れると、とんでもない太さになり、食べきれないほどに生っていました。しかし黄色や茶の葉が目立ち始めたかと思ったら、実はならなくなり、枯れてしまいました。盆前くらいのことです。毎日のように猛暑日を記録した日々と気...
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2016年8月24日読了時間: 2分
紡だより Vol.11 雑草から見えるもの
太陽の日差しが降り注ぎ、土の温度が上がり、適度な雨が降ると、声を上げて一番喜んでいるのは誰でしょう?今年の初夏は雨のタイミングが“良く”、特に元気に思えます。そう雑草たちです。知人は、「草刈りを頼んだ人にお金を払う前に、もう草が生えてきたわ」と苦笑していました。...
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2016年6月1日読了時間: 2分
紡だより Vol.10 身体が答えをくれる
五月の紡のメニューは豆尽くしです。さやから出した空豆を出汁とミキサーにかけ、葛でとろみをつけた「空豆の葛引き」、箸で割ると薄緑色がきれいな「えんどう豆のコロッケ」、だしの風味と豆の甘味がマッチした「スナップエンドウのお浸し」などなど……。でも、豆のシーズンはあっという間。昨...
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2016年4月28日読了時間: 2分
紡だより Vol.9 五感で味わいたい
我が家の小さな庭で、最初に“春”を教えてくれたのは木いちごの新芽でした。まだコートが手放せない頃から、にょきにょきと顔を出し始めました。次はクリスマスローズだったでしょうか。昨年の葉っぱの陰から薄緑色の新葉やつぼみが恥ずかし気に立ち上がり、気が付けば可憐な花を見せ始めました。...
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2016年4月8日読了時間: 2分
紡だより Vol.8 想像してほしい――
河川敷の埋め立て地のような場所を借りて、見よう見まねで畑仕事を始めてから早くも10年近く経ちます。知人に借りた“つるはし”で、小さいものから大きいものまでどれほどの石を掘り出したことでしょう。錆びた缶や土のう袋なども出てきました。“石退治”が済むと、知人の牧場から頂いた良質...
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2016年2月3日読了時間: 2分
紡だより Vol.7 心をかけた贅沢な時間
気がつくと、玄関先に置いてあった観葉植物は凍みて茶褐色に変わっていました。犯人は、氷点下5度という最低気温の要因となった数十年に一度の寒波。まるで手を広げたような形の薄緑の葉っぱたちは、夏も冬も10年以上もの間、何気なく空間に安らぎを醸し出してくれていたのに。共犯者は、自分...
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2016年1月12日読了時間: 2分
紡だより Vol.6 伝えたい、味と心
正月の雑煮が、“ぜんざい”だということに驚いたのは出雲に来て間もない頃。高級な十六島海苔のすまし雑煮と共に、今も夫の実家(安来)で頂きます。一方、大阪の私の郷では白味噌仕立てに焼き餅。母亡き後も、実家では彼女の味を思い出しながら再現し、見様見真似でこしらえた数品のお節料理と...
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2015年10月28日読了時間: 2分
紡だより Vol.5 “易きに流されるなかれ“
茶の地に、金とも黄とも言えぬ色の大きな渦巻き模様。裏地は朱色という斬新なデザインは、大正3年生まれの祖母から受け継いだ着物です。たぶん銘仙でしょうか。さすがにところどころ小さな穴やほつれはありますが、普段着というか作業着というか、店で着るのに支障はありません。私の記憶にある...
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2015年9月25日読了時間: 2分
紡だより Vol.4 自然の忠告
夏の暑さが和らぐ頃、田んぼの脇に一斉に咲き始める花に気づいたのは10年ほど前のことです。鮮やかな赤は、彼岸(ひがん)花(ばな)。まるで暦を知っているかのように秋の彼岸前後に開くことに毎年感心させられます。特に茎に毒を多く含み、日本では元々、田を荒らすモグラやネズミを追い払う...
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2015年8月24日読了時間: 2分
紡だより Vol.3 継承する形と想い
早く懐かしい人の元に戻られるように馬を、去りがたき場所から発つには牛を用意する――。旬の身近な素材で亡くなった人を迎え、送り出す精霊(しょうりょう)馬(うま)。「よく考えられたものだなあ」と感心しながら、今年初めて、胡瓜で馬を、茄子で牛を作りました。うちの畑で採れた野菜を実...
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